事故車の定義は?修復歴車・修理歴車との違いや処分方法を紹介
2026/02/20「事故を起こしたことがある車を売りたいけれど、買い取ってもらえるのかな」と不安に感じている方は多いでしょう。また、買い取ってもらえたとしても「査定額が大幅に減額されるのでは」と考えて廃車を検討する方もいるのではないでしょうか。
この記事では、事故車の売却や取り扱いに悩んでいる方向けに、事故車の定義や修復歴車や修理歴車との違いを説明します。加えて、事故車扱いになる部位(パーツ)や、事故車になる主なケース、事故車になった場合の処分方法をご紹介します。
事故車の定義や修復歴車との違い
まずは事故車とはそもそもどのような車を指すのか、修復歴車とは何が違うのか、修復歴車と修理歴車の違いなど、基本的な知識を説明します。
事故車の定義
事故車の定義については明確なルールはありませんが、一般的には事故を起こした車全般を指します。車の損傷部位や度合いに関係なく、一度でも事故を起こしたら事故車と認識されます。
ただし、自動車業界では事故を起こした車=事故車とは限りません。自動車業界における事故車とは、車の重要な部位が損傷あるいは修復された経験のある車を指します。ここでいう重要な部位とは、フレームなどの骨格部分です。骨格部位以外の部分が損傷した車は、自動車業界では事故車扱いにはならないことに注意が必要です。
なお、事故車というのは一般的な通称であり、自動車業界における事故車は修復歴車と呼ばれています。
事故車と修復歴車の違い
前述したように、事故車とは世間一般で使われている通称です。損傷した部位にかかわらず、一度でも事故を起こした車は通常「事故車」と見なされます。一方の修復歴車とは、車の骨格部分が損傷し、これを修復した経歴のある車です。
事故車には明確な定義がないと説明しましたが、修復歴車については一般社団法人自動車公正取引協議会や一般財団法人日本自動車査定協会(日査協)、一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会の規約によって定義されています。
修復歴車と修理歴車の違い
修復歴車と修理歴車は字面が似ているので混同されがちですが、修理や交換を行う部位に大きな違いがあります。
修復歴車は前述したように車の骨格部分である、フレームやフロアパネルなどを交換・修復した車です。一方の修理歴車は、骨格部分以外の部位を交換・修理した車です。ドアに付いた傷を修理したり、バンパーを交換したりした車は修理歴車と見なされます。
車の重要部位である骨格部分が損傷した修復歴車に比べると、修理歴車は車そのものへのダメージは比較的少ないと判断されるため、買取不可になるケースは少ないでしょう。なお、修理歴車は「修復歴なし」「交換歴あり」などと呼ばれることもあります。
損傷すると事故車(修復歴車)扱いになる部位・ならない部位
自動車業界において事故車扱いになるかどうかは、損傷した部位によって異なります。
ここではどの部位を損傷したら事故車になるのか、どの部位なら事故車扱いにならないのかをまとめました。
事故車(修復歴車)扱いになる部位
事故車扱いになるのは、以下のような骨格部位を損傷した車です。
- フレーム(サイドメンバー)
- クロスメンバー
- フロントインサイドパネル
- ピラー(フロント、センター、リア)
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロアパネル
- トランクフロアパネル
上記のうちクロスメンバーについては、平成31年4月より日査協における定義が「左右サイドメンバーに溶接されているもの」から、「左右サイドメンバーに直接溶接されているもの」に変更されています。
複数の部品で間接接合されているものは、現行の新定義ではクロスメンバーとして扱われません。そのため、損傷・修復しても修復歴車と見なされない点に注意しましょう。また、修復歴の有無は基本的に以下の点で判断されます。
- 交換の有無
- 曲がり、凹み、スポット打ち直し、剥がれ、亀裂、修理跡の有無
事故車(修復歴車)扱いにならない部位
自動車業界において事故車扱いにならないのは、修復歴車に該当する部位以外が損傷した車です。前述した8カ所以外の部位の全てが該当するため、パターンは多岐にわたりますが、代表的な部位は以下の通りです。
- ドア
- フロントバンパー
- リアバンパー
- ボンネット
- フロントフェンダー
- リアフェンダー
- フロントガラス
- リアガラス
- サイドシルパネル
- トランクリッド
- ロアスカート
これらの部位は骨格部分に比べると、車そのものの走行性能や安全性能にさほど大きな影響を与えません。そのため、交換・修理しても修復歴車扱いにはならず、適切な修理が行われていれば買取不可になったり、査定額が大幅に減額されたりするリスクは少ないでしょう。
【状況別】事故車(修復歴車)になるかどうかを解説
車が事故車扱いになるかどうかは、事故の状況や内容によって異なる場合もあります。ここでは以下の状況別に、事故車になるかどうかを判断するポイントを解説します。
- ドアの損傷を修理した場合
- 割れたガラスを修理した場合
- バンパーやボンネットを修理した場合
- 他の車と衝突した場合
ドアの損傷を修理した場合
ドアは車の骨格部分には含まれないため、ドアそのものを交換したり、傷や凹みなどを修復したりした場合は事故車扱いにはなりません。ただし、ドアが大きく損傷するような事故では、ピラーも損傷している可能性大です。ピラーに修復歴があるか否かは以下のポイントを基準に判断されます。
- 交換の有無
- スポット打ち直しの有無
- 外部または外板を介して生じた凹みまたは修理跡の有無
割れたガラスを修理した場合
フロントガラスやリアガラスなどは、車の走行性能や安全性能に直接関わりのある部位ではありません。そのため、損傷の度合いにかかわらず、基本的には事故車扱いにはなりません。例えば、飛び石でヒビが入った、外気と車内の温度差が原因で熱割れを起こしたといったケースで交換・修理を行っても、「修復歴あり」とは見なされず、査定で大きな問題になるリスクは少ないでしょう。
ただし、ガラスが大破するような大きな衝撃を受けた場合、車の骨格部分にも何らかの損傷が発生している可能性があります。ガラスだけでなく、フレームやピラーも損傷していた場合は事故車扱いになるため、損傷の範囲をきちんと確認することが大切です。
バンパーやボンネットを修理した場合
衝突事故や追突事故を起こすと、バンパーやボンネットが凹んだり傷が付いたりする場合が多々あります。これらの部位は車の重要部分に当たらず、基本的には修復歴に含まれません。
しかし、事故時の衝撃が大きかった場合は、サイドメンバーやクロスメンバー、トランクフロアなどが損傷している可能性があります。これらは車の骨格部分に当たるため、査定不可または査定額が大幅に減額される原因となるので注意しましょう。
なお、骨格部分まで損傷が及んでいないケースであっても、バンパーやボンネットの損傷が激しいと査定が下がることがあります。
他の車と衝突した場合
他の車と衝突した場合に事故車になるかどうかは、損傷の部位や程度によって異なります。事故時の衝撃が大きく、クロスメンバーやサイドメンバーの交換が必要になったり、ピラーを修復しなければならなかったりする場合は修復歴車扱いとなります。一方、ドアに傷が付いた、ボンネットが軽く凹んだといった軽傷であれば、骨格部分にまで損傷が及んでいないため、事故車扱いにはなりません。
このように、他車と交通事故を起こした車=修復歴車ではないということを覚えておきましょう。
事故車(修復歴車)の定義に該当した場合はどうする?
自動車業界における事故車の定義に当てはまる車の取り扱い方法は、大きく分けて3つあります。
- 売却を検討する
- メンテナンスして乗り続ける
- 廃車にする
それぞれにメリット・デメリットがあるので、内容をよく理解した上でどの方法を選べば良いのか慎重に検討しましょう。
ここからは3つの方法について詳しく説明します。
売却を検討する
3つの方法のうち、比較的コストがかからない方法が、中古車買取業者への売却です。事故車は買い取ってもらえないというイメージがありますが、事故車の買取に対応している業者なら、修復歴がある車でも査定・売却が可能です。業者に売却できれば、メンテナンスと廃車の手続きにかかる費用や、新しい車への買い換え費用などにも活用できます。
なお、事故車を売却する際は手を加えず、そのまま査定に出すのがポイントです。自分で修理をすれば多少査定額が上がりますが、修理費の方が高くなるケースが多いため、そのままの状態で査定を申し込みましょう。
メンテナンスして乗り続ける
車に愛着があるのなら、必要な交換や修理を行って乗り続けるという方法もあります。ただし、骨格部分の交換・修復は作業が大がかりになるため、修理費も高額になりがちです。
廃車にする
売却やメンテナンスが不可能な場合は、廃車を検討しましょう。廃車の方法は、業者に依頼するパターンと自分で行うパターンの2種類がありますが、自分で手続きすると手間や時間、コストがかかるため、あまりおすすめできません。一方、業者に依頼すれば必要な手続きを代行してもらえるため、手間を大きく省けます。
廃車買取業者に依頼すれば手続きを無料で代行してくれるケースが多いため、コストの節約にもなるでしょう。ただし、車は原則として業者に渡さなければならないため、愛車を手元に残したい場合は自分で手続きする必要があります。
まとめ
自動車業界における事故車とは、事故を起こした車ではなく、骨格部分に損傷を受けた車や、それを修復した車を意味します。骨格部分は車の性能に大きな影響を及ぼす重要な部位であるため、事故車と見なされると一般的な業者での買取を断られるケースも少なくありません。
事故車はメンテナンスして乗り続けたり、廃車にしたりすることも可能ですが、車の性能が著しく低下したり、手間やコストがかかったりする場合が多いので、事故車の買取に対応した専門業者への売却がおすすめです。
関東最大級の中古車専門店であるCSオートディーラーでは、修復歴ありの車や故障車、内外装に大きな傷や凹みがある車など、さまざまな車の下取り・買取に対応しています。創業45年以上の実績やノウハウを駆使し、車のグレードや細かいオプション、カスタム内容などもしっかりチェックした上で、適切な査定額を提示いたします。
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